天羽優子

「水クラスターが小さい・浸透圧増加・細胞を活き活き・体にいい」などという宣伝を大まじめにやっている業者は、高校の理科の知識すら怪しいことになる。そんな知識しかない業者が作って販売している製品に、あなたはお金を払いますか? その製品を本当に信用できますか? 業者はたまたま(わざわざ宣伝文句に取り入れている)浸透圧について全く無知なだけで、他の水処理技術については高度な知識と技術を持っていると・・・・期待できるでしょうか? どうも、現実は、業者やマスコミの科学知識のレベルの方もさんざんなので、変な話を変だと見抜くための「使える科学」を身につけると、お金の面でも心の面でもかなり得をする。信用のできない業者のトンデモ理論を信じて高額の浄水器や活水器を買わされなくてすむし、マスコミが並べ立てる話に一喜一憂して商品を買いに走ったりあるいは買うのを止めたりしなくてもよくなる。また、根拠のない宣伝や報道を信じて友人知人に触れ回った挙げ句、実は相手をかついでいた、などということも避けられる。